端くれファンの書き留め

∞さんのファンの端くれの書き留めです。

ひとまず、すばるくんの脱退を受けた今の心境

こんばんは。三点倒立の人ことよしみです。
すばるくんのこと、まだまだ、処理しきれていないし、自分が今後どうしようか、むしろ明日どうしようか。とかも結論付けてないのですが、気持ち整理も兼ねて、ちょっと書いてみようと思い立ちました。

個人的感情のみで書いてますのであしからず!昔の推しの話もでてきます。

 


まず、FCから発表される直前、私はTwitterで見かける他の方よりも少し冷静でした。
そしてほんの少し、「覚悟」をしていました。

というのも、私は関ジャニ∞さんにハマる2年前、推し俳優の退社及びグループ脱退を経験していたからです。
だから、なんとなく、「2度目なら、前回よりかは大丈夫だろう。」そう思っていました。

 

全然ダメでした。

 

自分でも引くほど泣きました。
いや、前回とは比にならないほど泣きました。


「慣れる」どころか「悪化」しました。


悲しい、とか、嫌だ、とか、そういう具体的な言葉で表すことができないんです。
ただただ涙が常に流れてくるんです。


ただ、その中でも、関ジャニ∞ってすごいな。と思ったのは、会見でした。

FCのページに更新されたメンバーからのコメントでは、確かに「何で!!!どうして!!!」と色々聞きたいことばかりだったと思います。
でも、関ジャニ∞さんが、会見で話してくれました。
ニュースでも言われていますが、メンバーも含めての会見は異例だと思います。
むしろ私はジャニーズどころか他のグループなどでもこういう会見を目の当たりにしたことがなかったので…(実際にはあったのかもしれませんが)


お昼の番組で会見の速報を映像で見たとき、感情がぐちゃぐちゃな中にも安心感がほんの少しありました。
「何かが拗れてこのような結果になってしまったわけではない」と。
本当にすばる君が自分の人生のために、自分勝手な決断をしただけなんだと思いました。

一応記載しますが、この「自分勝手」は私は良いとも悪いとも思っていません。
ただただ「自分勝手に決めた」という、会見で得た言葉がなんとなく、しっくりきました。

 

脱退するメンバーだけでなく、今後もグループを継続していくメンバーの言葉を聞ける。
更にはどういった経緯だったのか、どうしてなのか、他のメンバーは止めたのか、いつ決まったのか。


こんなにも情報を知れる脱退があるんだ。とどこか第三者目線の私がいます。

 

ちょっと、昔の話に戻ります。
伏せるのが面倒なので名前をあげます。ご容赦ください。


私が以前ハマっていたのはD2というグループに所属していた上鶴徹さんでした。
彼はD2というグループの初期メンバーで、お兄さん的存在の俳優さんでした。無理やりまとめると、三馬鹿的な人です。

彼も、2014年12月頭に突然12月25日での「退社」を発表しました。
詳しい経緯はわかりません。発表とともにブログなども更新されましたが詳細は分かりませんでした。

そしてそのあと何も言葉を残さないまま25日を過ぎました。

 


長年俳優さんを追ってきましたが初めて推しを失う経験をしました。

 


すっごく悲しかったし、「なんで?」「どうして?」「私にできることはなかったのか」と日々ぐるぐるしました。
25日の日付を超えるときには「何で何も言わずに退社するんだコノヤロー――――!!!!」と心の中で叫んで泣きました。

 


今思うと、この、「何もわからない」からこそ、「わからない!」「なんで!!!!」と好きなだけ自分の中でぐっちゃぐちゃになって、疲れ果てることができたのかもしれません。

ただ、今回は、わかってしまったからこその、ショックがありました。


ファンに伝えられる範囲全てをきっと話してくれたんだと思います。
ツアーもチケット発売がされる前に6人で。と教えてくれました。
ファンがすばる君に聞きたいことを、メンバーが聞いてくれて、それを伝えてくれました。


本当に、ココから応援するのか、追いかけるのか、去るのかは、個人次第。
僕たちからできることは全てしたから、選んでください。
そんな風に受け取りました。

 

上鶴さんの退社の時は、直後に上鶴さんと親しい演出家の方の忘年会(一般参加できるもの)に参加し、お話を聞いたこともありました。
わからないからこそ、無駄なあがきをして、あがいてもがいて、そのうちに気持ちの整理をつけることができました。

 

でも、今回は、もう、気持ちの整理をつける段階が用意されてしまっていました

ありがたいんです。

こんなにもありがたい、恵まれた環境はない。そう思います。

 


でも、だからこそ、戸惑うんです。
だからこそ、急すぎて、まだ自分がどうするかに結論を出せずにいます。

 

 

正直にぶっちゃけると、上鶴さんがD2を去ってから、私は「推しの欠けたグループ」が地雷だったんですよ。
だからこそ、退社後もD2イベントに行ったんですけどね、全力で楽しもうとしたんですけどね。ダメでした!

そういう経緯でまだ元気コンのDVDを見れていません。
そろそろ、見れそうかなぁなんて、思ってたんですけどね。

すばるくんのいなくなった関ジャニ∞を私はみれるのかなーって。
正直見るまでわからんかもです!

 

 

私は推し俳優を失った時、「好きと推しはたくさん作っとけ!!!1個に依存すんな!!!!」と自分や周りに言っていました。
つい最近も「あ~~~関ジャニ∞さんだけにどっぷりつかってる~~~やばい気がするけど彼らなら大丈夫でしょ~~~~」と思ってました!!!

オイ自分!!!!てね。


でも、経験してるくせに、好きを分散させることが良い事を知っているくせに、それでもどっぷり好きになっちゃったんです。
それだけ関ジャニ∞さんはすごいんです!!!

去年ハマったばかりのくせに、ジャムコンは北海道も名古屋も東京も行きました!
自分でもビックリするほどの行動力!!!
だからこそ、自分の推し方にはちっぽけも後悔していないんです。

「あの時もっと行ってれば」「もっと何かできたんじゃないか」
そういった後悔はないんです。

なのに、涙は出るし、明日仕事どうしよう、なんて思うし。
冷静な自分とぐっちゃぐちゃな自分が混在しているんですよ。不思議です。

 


何を言いたいのかわからなくなってきたので、ひとまずいったんココで。

数年後の自分がこの記事を見て、「大丈夫だよ」って言えることを信じて!

 


最後に、あまり公言したことなかったのですが、私は「がむしゃら行進曲」が関ジャニ∞さんの曲の中で一番好きなんです。
好きな曲ありすぎて迷うんですけど、ハマった当初から「やっぱ一番好きだな」って思った曲なんです。

私がハマったのはエイタメ(無印)が終わった時。
つまり7人でのがむしゃら行進曲を生で聞けることは今後きっともうないでしょう。
それはとても残念!!!でも、やっぱり好きな曲です。

さっき、ふと歌詞を見てみたら、少し前向きになれた気がしました。
もうちょっと、ゆっくり考えてみようと思います。

 

 

がむしゃらラララ叫ぼう 希望はその先に...

その手を空に翳してさ 掴み取れよ未来

へっちゃらラララ歌うぞ 君の声は届く

デコボコでもデタラメでも めちゃくちゃでもいいから

 

ちっぽけだと知った日から“本当”は始まる

全ては“偶然”じゃなくて“必然”だって事を


がむしゃらラララ進もう 答えはその先に...

みつからない事もあるさ それでも「一歩」先へ

美しいこの世界に 声を枯らし唄う

キミと会えた“キセキ”に“この時”にありがとう

 

 

関ジャニ∞にハマってからのこの約1年を雑に振り返る

関ジャニ∞にハマってからのこの約1年を雑に振り返る 


よしみです。こんばんは。

2017年も終わりますね…

2017年は私にとって大変革の年でもありました。ので、折角なので雑に記録しておこうかと思います。

大したこと書いてませんが、よろしかったらドウゾ!



◆2016年12月28日 〜沼の始まり〜


俳優沼の住人を長年してて、新たな刺激を求めていた時期…

友人にいきなりドッジオススメされる→めっちゃ面白い→やばい

年末年始番組見る、ちまちま調べはじめる


◆2017年 1月中旬


,嵐オタの友人に「ジャニーズにハマるためにはどうしたらいい!?」と教えを請う。

ツイッターアカウント開設

・ツアーが夏にあることを知る


◆1月下旬

ファンクラブ入会

(郵便局申し込みした次の日あたりからオンラインでも申し込めるようになってた。つらい。)


◆2月

どんどん絵を描き始める

たくさんの人に仲良くしていただく


◆4月

ジレッタ観劇

観劇感想(http://y0shimi8.hateblo.jp/entry/2017/10/19/173521


三点倒立爆誕


◆5月

蜘蛛女のキス観劇

観劇感想(http://y0shimi8.hateblo.jp/entry/2017/10/19/180642


◆7月

JAMコン 北海道遠征


◆8月

JAMコン 名古屋遠征

JAMコン 東京

スパイダーマンを観に行く


◆11月

泥棒役者日舞台挨拶鑑賞


◆12月現在

ようやく一年が経とうとしている…


はい。

ハマってから自分でもビックリする程のフットワークの軽さで関ジャニ∞沼にハマり、半年くらいで北海道まで飛びました💪


お絵描きアカウントでは50枚を越える枚数のイラストを描いておりました。ビックリ。


更にビックリなのは三点倒立アイコンが4月からということですね。そんな前か!


ツイッターのアカウントを通してたくさんの方々に良くして頂き、良き関ジャニ∞ライフな1年間を過ごすことができました。


この場をお借りしてお礼申し上げます。

ありがとうございます!!!


正直ものすごい勢いでハマりすぎて一年持たないんじゃないかと当初思っていたのですが、無事来年もエイター2年生としてどっぷり沼に浸かりつつフットワーク軽く駆け巡れそうです💪


来年も関ジャニ∞さんにとって大波を起こして乗って行くようなカッコイイ一年となりますよう願いを込めて!


今年一年お世話になりました!!

2018年もどうぞよろしくお願いいたします!!



2017/12/31 よしみ(三点倒立の人)

蜘蛛女のキス 観劇感想

※以前ぷらいべったーにあげていたものを移動しました。



蜘蛛女のキス 観劇感想

※注意※
・ネタバレあり
・レポートではありません。未観劇の方には特にわかりづらいかと思われます
・個人的主観、観点で観た、偏った感想です
・以下の感想に出てくる劇中のセリフなどには曖昧な点がございます。決して正しいセリフではございません。ご容赦ください
・普段文字に触れない人間が書いている拙い記録です

簡単プロフィール
・新規エイター(大倉さん推し
・舞台沼出身(アイドルを推すのは初めて)

以上を踏まえた上でお読み頂けると幸いです




【蜘蛛女のキス 観劇感想】
観劇日…6/4,6/10,6/18





もし、一言で私の感想を述べるなら、
「最後に優しい気持ちになる舞台。」
でした。

優しい気持ちになれるからこそ悲しくなる舞台だなぁと…
2人の気高さを見届けた上で、モリーナの誇らしい生き様を知ったうえで、ただただ悲しんでしまうのは、なんだか、違うような、そんな気がした。
悲しんで欲しい物語じゃないような気がした。

元々相当何かとリンクしない限り登場人物、特にメインキャラクターに感情移入しないタイプで、俯瞰で見る事が多くて。
俯瞰に見るタイプのキャラがいるととても移入しやすいんだけど、今回もちろんそんな役ドコロはなくて。刑務所の天井として見てる感じ。だから、イチ入所者の刑務所での物語をただただ見て、居なくなってくのを追うでもなく、見送る、そんな感覚でした。


政治犯というものがどういったものかはわからないし、あまりにも知識が足りない事やデリケートな事だから、誤解や誤認を与えてしまったら申し訳ないのですが、ヴァレンティンの組織での話の中に、実行役?的な、実践的な役割があるというのを聞いて、
今、現実の、このご時世にこれをやる意味、深さがあるのでは…?という事も少し脳裏をよぎりました。
ジェンダーレスが認められつつある?そういった運動が多くなっている?型になってる?世の中の一方、テロとか、過激派組織とか、そういった面とか…
あれ、この物語は、いったいいつの時代のお話…?本当に昔のお話…?と、ふと思ったのです。
私の無知さが故、そういった面での解釈が明確にできないのがお恥ずかしいですが、今、この演目を演じる意味というのも少なからずあるのでは…?と感じました。

1回目見たときは、勿論、モリーナが所長に言われてヴァレンティンに探りを入れてるなんて知らない状態で観ていました。
だから1番最初の薬入りのオートミールのくだりで、なんであんなにモリーナは大げさに咀嚼してるんだろう??なんで不思議な食べ方してるんだ??と思ったら…という感じでした。
他にも2回目観たとき、前半でモリーナがヴァレンティンに彼女の事を聞きます
「なんで俺に彼女がいる事を知ってるんだ」
「それが当然の流れじゃない」
ああ、ここも伏線だったんだ…と。
彼女の話を聞き出すのもモリーナの役目だから。でも後半には「話さないで!」という。


まだ2人の心が通じ合っていない時には
モリーナがヴァレンティンの事を聞きたがり、ヴァレンティンはモリーナに話したがらない。
通じ合い始めてからはヴァレンティンは話したがり、モリーナは聞きたがらない。
その移り変わりも、どこか微笑ましく見えたのはヴァレンティンがどんどん心を開いていくからなんだろうなぁと思いました。


ヴァレンティンとモリーナの関係は、チープな言い方をするとお姉さんと近所の弟的存在…みたいな、そんな感じにも見えました。
ヴァレンティンを大倉さんが演じると、冷静だったり心が比較的穏やかな時に、静かに呟く声色や表情はとても大人で、時にいけ好かない憎らしさもあるんです。
が、少し声を荒げたり心が乱れたりすると、怖い言葉を使っているはずなのにどこか幼さが滲み出るんです。
ヴァレンティン自身は「自分は勤勉であり、頭が切れる存在だ、客観視、俯瞰視、分析ができるんだ。」と思ってる反面、純粋さや憎めなさが出てるといった感じ…
でも、その、一種の「かわいらしさ」「あどけなさ」が途端に色気にも見えるんです。
こう、知識を、たくさんのことを、知りたくて知りたくて仕方なくて、それを知ったら人に教えたくて教えたくて仕方ない…見たいな一面もあって…

渡辺いっけいさんのご友人の加納幸和さんのツイートに「大倉忠義くん、無垢な色気が良かったな〜。」とあり、「それだあ!!!」となりました。

正に「無垢な色気」。
憎んでも憎みきれない、人を惹きつけてしまう存在…
モリーナもそんなヴァレンティンに惹かれてしまったのかなぁと…
映画も以前の舞台も観ていないのでわからないのですが、どこか大倉さんらしさも含まれていて、大倉さんだからこそこの憎みきれないヴァレンティンなのかなぁと…
いや、演出及び計算だったら、お三方(鈴木さん、大倉さん、いっけいさん)の素晴らしき恐ろしさでもありますね…

だって、冷静に考えたら私個人としてはヴァレンティンに怒りさえ覚えますからね!?
1回目の観劇がずっといっけいさんの表情を観れる位置だったので、まんまとモリーナ派なので…

それでも憎めない存在でいるヴァレンティンがすごいです…

さて、モリーナ派と言いました。
いっけいさん、本当に素晴らしいです…
もちろんモリーナ自身が話しているときは勿論、ヴァレンティンの言葉を受けているときの表情、全てにおいてモリーナがそこに生きていて…
このモリーナの感情を、表情を読み取れないなんて、なんてヴァレンティンはひどい男なんだ…と思ってしまうくらいに健気でした。

特に、マルタに宛てた手紙を代筆しているときのモリーナに私は1番泣きそうになりました…

マルタへの愛は勿論、「理解してくれるのは君だけだ」「ここには自分1人しかいない」といった、モリーナにしてみればショックな言葉ばかり…(このセリフ、とても曖昧です。違ったらすみません)
それをひたすら書くモリーナ。
ヴァレンティンは虚空を見つめてマルタにだけ向けて話すのに、モリーナはヴァレンティンから発せられる言葉一つ一つを受け取っているんです…
受け取っているからこそ身体を拭いてあげられる事に気づいたんでしょうが…

せっかく心の内をさらけ出してくれたヴァレンティンの言葉を、辛くなりながらも一生懸命代筆したのに、それも破られてしまうわけで…
複雑だなぁ…と私自身苦い顔になりました。


あらすじを見るだけだと、とても重苦しい、難しいという先入観がありますが、
モリーナとヴァレンティンのコミカルな掛け合いに何度もクスクスとさせられました。


特に千秋楽公演はお二人が心から演じることを楽しんでいるのが伝わり、過去に見た二回よりも更にコミカルに、たまにいっけいさんが荒ぶりすぎて足を滑らせるハプニングでまた笑いが起きたり…と見ていて楽しく、幸せになるシーンも多くありました。

だからこそ、だからこそ、その反動で辛くなる…そう思いました。

表面上だけというか、明確に現れているセリフなどで見ると、ヴァレンティンの辛さが前面に出ている印象なんです。
悶え苦しんでいたり、「何故こんな目に合わなきゃいけないんだ」と悲しんだり、癇癪を起こしたり…そして、衰退していく…

でも、それでも私はモリーナの辛さの方が痛かったです。
それを表に出しきらない、ある種の弱さと強さが…

所謂ベッドシーンなんかも、最初の導き以降はヴァレンティンの声しか聞こえないんですよ…
声を出さないようにしてるんだな。と。
ヴァレンティンが本当に求めているのは自分じゃないから、ヴァレンティンのために、声を押し殺してるんじゃないかと…
なのに、なのに、終わったあと、幸せそうで… 

その翌日、その時の気持ちを「もう危険じゃないと思った」と、共感しあった2人。
それに喜び合う2人。
そんなにも、そんなにも日々危険を感じて生きてきたのかと…

ラストにかけてはもう、正直感情も表情もごちゃ混ぜすぎて、どう汲み取るのが正解なのか全くわからないほどでした。
出られることが嬉しいのか、悲しいのか、
いなくなってしまうのが寂しいのか、希望に繋がるのか、
相手のためになるのか、自分のためになるのか、
自己的に嫌気がさすのか、相手に優しくできるのか、
きっと、きっとですが、お互いにお互いの感情もごちゃ混ぜで、なにが自分の中で第一優先なのかわからなくなってるんじゃないか。という印象でした。

そこで最後にヴァレンティンがモリーナに約束させる


「みんなに君を尊敬させるんだ、利用させたり、尊厳を傷つけさせたりしちゃいけない」


そこでモリーナに変化が起きたような、そんな感じがしました。
大袈裟かもしれないし、間違ってるかもしれませんが、モリーナが、ヴァレンティンからもらった唯一のものが「誇り」なのかな…と…

そこから悩んで言いかけてを繰り返して、
別れのキスをしてもらい、決心したモリーナの表情には「誇り」があるような気がしました。
これも確かじゃないですけど、その表情に、さすがのヴァレンティンも、健気さと愛おしさを感じたのかな…と…
だから、2回目のキスに、より「愛情」を感じました。


最後、お互いの終わりをお互いに語り合うシーン、
そこで初めて異世界を作り出すような、テクスチャがかかったような照明に切り替わるのが印象的でした。
ヴァレンティンの話すモリーナのその後と最後。
ああ、モリーナは、モリーナらしく、彼女としての誇りを胸に生き、終わりを迎えたんだな。と。悲しむどころか、どこか安心した自分も居ました。
でも、それを語るヴァレンティンの目は涙が溜まってるように見えました。
(千秋楽は泣いてたようですね。袖で涙を拭ってました)
そこも、ヴァレンティンのズルさだなぁなんて。思ってしまいました。

逆にヴァレンティンのその後を話すモリーナはヴァレンティンを諭すように、あやすように、子守唄のように聴かせてる印象を受けました。
「いい夢をみてね」
そんな風に。
ヴァレンティンはモリーナの最後を語りましたが、
モリーナが語ったのはヴァレンティンの最後ではなく、夢のお話、しかも希望のある終わり方をします。
これも、モリーナの優しさなんだろうな…そう感じました。

その後、監獄の先の白い世界、外の世界に向かって歩くモリーナの後ろ姿は堂々と、誇りに満ちていて、白い世界に踏み出した後の足は、モリーナのお母さんと同じ、"十時十分"で地面を踏みしめていました。
母親から生まれたこと、自分が自分であること、全てが誇りであるかのように。



きっと、語りきれていない、取りこぼしている箇所も、至らない箇所もたくさんありますが、これが私が感じた、蜘蛛女のキスでした。


舞台が大好きな私ですが、やはり、好みもあり、なかなか蜘蛛女のキスの様に、一見難しいお話はキッカケがない限り、手を出すことは殆どありません。

しかし、「蜘蛛女のキスを観ることができて、知ることができて良かった。」そう思えたからこそ、キッカケをくださった大倉さんに感謝です。

そして、カーテンコールで大倉さんのことを優しい表情でみるいっけいさんと演出の鈴木さんがとても印象的でした。
大倉さん個人の持つ、人を惹きつける魅力と、いっけいさんと鈴木さんの愛溢れる優しさを垣間見れた気がしました。

千秋楽の挨拶でいっけいさんが「今日をもってヴァレンティンの中の人を皆さんにお返しします」と宣言(?)して、とても笑顔にさせてもらいましたが、本当に、いっけいさん。ありがとうございました。
それこそいっけいさんのお芝居を生で観るなんて、思ってもみなかったし、想像以上のお芝居を観せてくれたこと、感謝しています。

大倉さん、いっけいさんをはじめとした演出家の鈴木裕美さん、スタッフ、関係者の皆様、お疲れ様でした。そして素敵な時間をありがとうございました。
私は今回蜘蛛女のキスを観劇することができ、幸せでした。


以上、蜘蛛女のキス、感想でした。
ひどく拙く、長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。




以下、感想でも何でもない、ただ残しておきたい事なので、暇で暇で、気が向いた方だけどうぞ。読んでも読まなくても損得何もございません。









今回、蜘蛛女のキスの詳細が発表されて、私は取り乱しました。とてつもない縁の巡り合わせを感じたもので…
いや、感じたのは私だけなんでしょうが…

今年の頭にエイトさんにハマり、大倉さんにハマった私。
大倉さんは"映像の人"という印象。
舞台沼出身で、今も舞台が好きで、しょっちゅう舞台を観に行ってますが、「まぁ、大倉さんは映像の人だから舞台の心配はないかなぁ…」と軽率にハマったら蜘蛛女のキス発表。
ビックリしました。
8年?9年?ぶり??の舞台。しかも初主演で2人芝居…

更に演出には「鈴木裕美さん」…

私が今もずっと好きで8.9年程追っている和田正人さんという俳優さんがいます。代表作はごちそうさん校閲ガールでしょうか。
※横山さんのドラマ「ザ・クイズショウ」にもレギュラー出演しておりました

私が和田正人さんを知り、ハマった時、彼の初主演舞台がありました。
「風が強く吹いている」
その演出も鈴木裕美さんだったんです。

初めて和田さんを生で観た、舞台「風が強く吹いている」は、たくさんの舞台を観た今でも、1番大好きな舞台なんです。
そして、私の趣味が「観劇」になったキッカケの作品でもあります。

推しの初主演舞台と、推し(担当?)の初主演舞台、両方の演出が鈴木裕美さん… まぁ、行くしかないなと。
そして、幸いにも、大倉さんを初めて生で観るのが蜘蛛女のキスとなりました。

更に、蜘蛛女のキス原作本(未読破)をふと観ると、「解説 三浦しをん」さんの名前が。

三浦しをんさんは先ほどの「風が強く吹いている」の原作者でもあります。

*(^o^)/*

勝手に縁を感じずにはいられませんでした…

蜘蛛女のキスを観終わった後、「何故だか優しい気持ちになれた…」とすぐに思ったのですが、ふと、風が強く吹いているを観終わった後も優しい気持ちになった事を思い出しました。
風が強く吹いているは、ハッピーエンド色が強いですが、悲しさや寂しさがちょっぴり残って終わる、でも、やっぱり優しい気持ちになる…そんな舞台でした。

たくさんの演出をなさっている鈴木さんの、たった2つの作品しか拝見していないですが、なんて優しくて、暖かい作品を、細かい心情描写や大胆な演出を用いて描くんだろう。と思いました。

千秋楽、カーテンコールで上手に出てきた鈴木さんの表情は、とてもとても優しかったです。
厳しく指導される方という記事も拝見したことがありますが、優しいからこそなんだなと…

私にとって大きく印象に残る舞台を2つも手がけた、そして私に舞台の魅力を教えてくれた鈴木さん、本当に、本当にありがとうございます。感謝です。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。


2017/06/18 よしみ

「上を下へのジレッタ」 観劇感想

※以前ぷらいべったーにあげていたものを移動しました



シアターコクーン・オンレパートリー2017
妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」
観劇感想

※注意※
ネタバレを含みます。
感想はあくまでも私個人の見解、印象で書き連ねております。他の方と考え方が違うという部分もあるかもしれませんが「そういう見方もあるのか」位に受け取っていただけると幸いです。
また、文章書き慣れて無いのでお見苦しい点があるかと思われますが、優しい目で…お願いいたします…!
閲覧自己責任の上でどうぞ…!


※前知識としてレポを書いた人のステータス?
・舞台沼出身(かれこれ9年…?)
・今年の年始に関ジャニ沼にドボン(クロニクルきっかけ)ただの新規です
馬場徹さんは兼ねてより存じており、特にテニミュとつか舞台が好きです☺️
・過去にジャニーズの方を舞台で観たのは最年長jrの佐野瑞樹さんと光GENJIの内海さんくらいです…!(元なら他にも数名…?)


5/30 18:30 公演 上を下へのジレッタ
上手側ブロック良席

【全体を通して】
楽しい!ワクワクする!!けどぐるぐる渦巻く危うさ…という印象
舞台セットと衣装一つ一つを取ってもワクワク!!!着替えの多いアンサンブルの方の衣装も細部までこだわっていてさらにワクワク!
楽しく見続けられたからこそ「あれ?はたして、どこまでが現実でどこまでが虚構で、どこからがジレッタだったのか…」と終わった後にゾッとして脳に残る作品でした。


【楽曲】
少し時代を感じる曲調でありつつも、ワクワクするテンポと曲調、なにより役者さん方の表現幅の広さで耳に入りやすく、頭に残りやすい楽曲ばかり。
おそらく曲数は結構多かったと思うのですが、違和感なく、たまーーーにミュージカルに違和感を覚えることがある私でも終始すんなりと受け入れられました。
ミュージカル観劇初めてです!という方にもオススメしたいという感じです!


【演出】
コロコロ場面が変わり、たくさんのキャストさんが衣装替えや兼ね役を行う忙しない舞台だったとは思いますが、各シーン各シーン見応えがあり、また、適度にシリアスと笑いのバランスが取れ、あっという間の2時間40分でした。
随所に散りばめられる平面的なイラスト調のセットがまた漫画原作であったり、漫画家の山辺などを連想させ、世界に適度な違和感を与えていて、最終的にはそのセットまでもがジレッタと現実を曖昧にするアイテム(演出)だったのでは??と深読みしたくなるほどでした。
ラストのシーンで門前が吸い込まれていくところは本当に吸い込まれていくようにしか観えず、横山さんやアンサンブルの方と、小物や照明、音響に舞台セット全てが重なり合って美しくも圧巻のラストでした。


【細かいけどテンション上がったところ】
・ハイネックにロングコートの横山さんは汗だく。汗が滴り落ちるもロングコートの撥水加工(?)により汗がキラッときらめき散る…
・横山さんのお顔が美しすぎて年齢不詳すぎる…!と思ったのですが、手を見ると節の感じとかがとっても三十代後半のそれで、かつ白く美しく、リアリティさに感動(いや、実在する人なんですが)
・スクリーン越しに漫画のように角張ったシルエットのジミーが登場して、「おわ!シルエットまで漫画っぽくこだわり!?」と思ったらスクリーンがあき、ご本人様のシルエットでした。ビックリ。
・1幕ラストでの紙吹雪(キラキラ)の降る量が尋常じゃなくて、共に感激した友人(舞台沼)と「降らせすぎじゃない!?幕間にこれを片付けるんでしょ!?1幕からやる演出じゃないよね!?」と無駄な心配の仕方をしました。


【横山さんについて】
あの歌やお芝居のスキル高い(ミュージカル経験も豊富な)役者さんの中、主演を張る横山さんのプレッシャーたるや…
そんな中物語を引っ張って行き、カンパニー全体から愛されてる印象を強く受けました。

全体的に無愛想で皮肉笑いな門前ですが、たまーーーーにおちゃらける演出があって、そこが最強に面白く可愛かったです。
本人も周りもさぞかし楽しいんだろうな!ってくらい面白かったです。

定番の表情や、ジレッタ館のお客さんに対しての愛想笑いが終始続く中、これまで感情が乱れたとしても怒りの表情しか見せなかった門前が、ラストシーン、呆然と、かつ色々な思考を巡らせてへたりこんでいる時の横山さんの表情はゾッとするほど狂気に満ち、美しさを増していました。
ほんの一瞬だけ口角がピクリと上がり笑みになった時のなんとも言えない表情…
これまでひたすらに走り抜けてきた門前の全てが凝縮されたシーンで1番印象に残りました。

また、繰り返し「全ては虚構」だとか、芸能界の裏の顔、口パク、事務所序列、所属タレントの飼い捨て、そんな題材の歌劇を「ジャニーズアイドル」である横山さんが演じる事の深さを実感しました。
ハマったばかりの私が何を言ってるんだという感じかと思いますが、関ジャニのライブ映像などを観ても口パクなんて思えないし、それで虚構だったら詐欺師レベルの演技力だろ!?ってくらいのわちゃわちゃを様々な媒体で観れるし…
ジレッタを見ていて「お前がそれ歌うか??」という思考が一切出てこなかったことがまず「アイドルの横山裕」さんとして凄いなと思いました。
また、どういう経緯で出演が決まったかわかりませんが、プロデューサーの方や事務所も凄いな。と思いました。


【他】
しょこたんメッッッチャ可愛い…のにパワーボイス…以前から歌やお芝居は上手い印象があったのですが、こんなにもうまかったのか!?と脱帽。
本仮屋ユイカちゃんの美しさ…強気女性の象徴の様な人に観えました。
彼女が凛としていて芯が通ってるからこそ門前の醜さと没落が初めて観えてきました。
・キミちゃんとリエの女同士の戦いのお互いの強さがさいっこうにテンション上がりました。ステキ。
・馬場さん、おもしろい、面白すぎです。
ジミーだけでも愉快なのですが、様々な兼ね役のうるささ!!(褒めてる)
久々にがっつりうるさくて楽しそうな馬場さんをたくさん堪能できて心が満たされました。
竹中直人さんのインパクト、存在感、声量の強さ…そして愉快さ。 流石としか言いようがありませんでした。
後半からという遅い登場でしたが、後半からだからこその良きバランスだったのでは…?と思えるくらい強かったです。
テニミュ2ndに出演していた京士郎くんをアンサンブルでみつけました。おそらく名前を変えて復帰している模様…?
ビジュアルや動きにとてもとても見覚えがありましたのでご報告。
・先月この舞台の後にメトロックに立った横山さん…恐ろしいです…


【観劇をおえて】
まずはジレッタ原作を買いました。
ちょっと元気な時にしか読めなさそうなのでまだ封印中です。
原作をロビーで販売しているのは嬉しいですね☺️
普段テレビの中で見るような方々をあの空間、あの距離で観ることのできる感動がありました。そこもちょっとジレッタの世界観に通じるのかな、なんて思って見たり。

終演後ちょっと残念だったのが、ラストも銀吹雪が舞、主に舞台上のみに落ちたのですが、それを取ろうとしたのか、舞台上に触れている方がいて、係の方に止められていました。
簡単に壊れないとはいえ、バミリであったりフットライトであったり、舞台には様々なものが計算し尽くした上で配置されているので、触らないのがマナーだと思います。
係の方の注意のスピードも早すぎて「よくいるのかな…?」と思ってしまうほどでした*(^o^)/*

私は現役ジャニーズアイドルの方が出演なさる舞台を初めて拝見しましたが、普段舞台を観劇している時となにも変わりありませんでした。(拍手鳴り止むのが早かったなーくらいでしょうか)
よく初観劇で緊張!とか、マナー勉強しなきゃ!っていうツイートを見ていたので、見る側のファンの方々も色々事前に準備(?)してきてるのだなぁ〜と思いました。
最初から心配なんてしてなかったのですが、とてもとても快適な2時間40分でした*(^o^)/*

日付的に明日が千秋楽でしょうか?
キャストの皆さん、スタッフの皆さん、関係者の皆さんが最後まで走りきれるよう祈っております。
素晴らしい時間と感動をありがとうございました。



以上です!
拙い文にも関わらずお読みいただきましてありがとうございました。

2017/06/03 よしみ