端くれファンの書き留め

∞さんのファンの端くれの書き留めです。

「上を下へのジレッタ」 観劇感想

※以前ぷらいべったーにあげていたものを移動しました



シアターコクーン・オンレパートリー2017
妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」
観劇感想

※注意※
ネタバレを含みます。
感想はあくまでも私個人の見解、印象で書き連ねております。他の方と考え方が違うという部分もあるかもしれませんが「そういう見方もあるのか」位に受け取っていただけると幸いです。
また、文章書き慣れて無いのでお見苦しい点があるかと思われますが、優しい目で…お願いいたします…!
閲覧自己責任の上でどうぞ…!


※前知識としてレポを書いた人のステータス?
・舞台沼出身(かれこれ9年…?)
・今年の年始に関ジャニ沼にドボン(クロニクルきっかけ)ただの新規です
馬場徹さんは兼ねてより存じており、特にテニミュとつか舞台が好きです☺️
・過去にジャニーズの方を舞台で観たのは最年長jrの佐野瑞樹さんと光GENJIの内海さんくらいです…!(元なら他にも数名…?)


5/30 18:30 公演 上を下へのジレッタ
上手側ブロック良席

【全体を通して】
楽しい!ワクワクする!!けどぐるぐる渦巻く危うさ…という印象
舞台セットと衣装一つ一つを取ってもワクワク!!!着替えの多いアンサンブルの方の衣装も細部までこだわっていてさらにワクワク!
楽しく見続けられたからこそ「あれ?はたして、どこまでが現実でどこまでが虚構で、どこからがジレッタだったのか…」と終わった後にゾッとして脳に残る作品でした。


【楽曲】
少し時代を感じる曲調でありつつも、ワクワクするテンポと曲調、なにより役者さん方の表現幅の広さで耳に入りやすく、頭に残りやすい楽曲ばかり。
おそらく曲数は結構多かったと思うのですが、違和感なく、たまーーーにミュージカルに違和感を覚えることがある私でも終始すんなりと受け入れられました。
ミュージカル観劇初めてです!という方にもオススメしたいという感じです!


【演出】
コロコロ場面が変わり、たくさんのキャストさんが衣装替えや兼ね役を行う忙しない舞台だったとは思いますが、各シーン各シーン見応えがあり、また、適度にシリアスと笑いのバランスが取れ、あっという間の2時間40分でした。
随所に散りばめられる平面的なイラスト調のセットがまた漫画原作であったり、漫画家の山辺などを連想させ、世界に適度な違和感を与えていて、最終的にはそのセットまでもがジレッタと現実を曖昧にするアイテム(演出)だったのでは??と深読みしたくなるほどでした。
ラストのシーンで門前が吸い込まれていくところは本当に吸い込まれていくようにしか観えず、横山さんやアンサンブルの方と、小物や照明、音響に舞台セット全てが重なり合って美しくも圧巻のラストでした。


【細かいけどテンション上がったところ】
・ハイネックにロングコートの横山さんは汗だく。汗が滴り落ちるもロングコートの撥水加工(?)により汗がキラッときらめき散る…
・横山さんのお顔が美しすぎて年齢不詳すぎる…!と思ったのですが、手を見ると節の感じとかがとっても三十代後半のそれで、かつ白く美しく、リアリティさに感動(いや、実在する人なんですが)
・スクリーン越しに漫画のように角張ったシルエットのジミーが登場して、「おわ!シルエットまで漫画っぽくこだわり!?」と思ったらスクリーンがあき、ご本人様のシルエットでした。ビックリ。
・1幕ラストでの紙吹雪(キラキラ)の降る量が尋常じゃなくて、共に感激した友人(舞台沼)と「降らせすぎじゃない!?幕間にこれを片付けるんでしょ!?1幕からやる演出じゃないよね!?」と無駄な心配の仕方をしました。


【横山さんについて】
あの歌やお芝居のスキル高い(ミュージカル経験も豊富な)役者さんの中、主演を張る横山さんのプレッシャーたるや…
そんな中物語を引っ張って行き、カンパニー全体から愛されてる印象を強く受けました。

全体的に無愛想で皮肉笑いな門前ですが、たまーーーーにおちゃらける演出があって、そこが最強に面白く可愛かったです。
本人も周りもさぞかし楽しいんだろうな!ってくらい面白かったです。

定番の表情や、ジレッタ館のお客さんに対しての愛想笑いが終始続く中、これまで感情が乱れたとしても怒りの表情しか見せなかった門前が、ラストシーン、呆然と、かつ色々な思考を巡らせてへたりこんでいる時の横山さんの表情はゾッとするほど狂気に満ち、美しさを増していました。
ほんの一瞬だけ口角がピクリと上がり笑みになった時のなんとも言えない表情…
これまでひたすらに走り抜けてきた門前の全てが凝縮されたシーンで1番印象に残りました。

また、繰り返し「全ては虚構」だとか、芸能界の裏の顔、口パク、事務所序列、所属タレントの飼い捨て、そんな題材の歌劇を「ジャニーズアイドル」である横山さんが演じる事の深さを実感しました。
ハマったばかりの私が何を言ってるんだという感じかと思いますが、関ジャニのライブ映像などを観ても口パクなんて思えないし、それで虚構だったら詐欺師レベルの演技力だろ!?ってくらいのわちゃわちゃを様々な媒体で観れるし…
ジレッタを見ていて「お前がそれ歌うか??」という思考が一切出てこなかったことがまず「アイドルの横山裕」さんとして凄いなと思いました。
また、どういう経緯で出演が決まったかわかりませんが、プロデューサーの方や事務所も凄いな。と思いました。


【他】
しょこたんメッッッチャ可愛い…のにパワーボイス…以前から歌やお芝居は上手い印象があったのですが、こんなにもうまかったのか!?と脱帽。
本仮屋ユイカちゃんの美しさ…強気女性の象徴の様な人に観えました。
彼女が凛としていて芯が通ってるからこそ門前の醜さと没落が初めて観えてきました。
・キミちゃんとリエの女同士の戦いのお互いの強さがさいっこうにテンション上がりました。ステキ。
・馬場さん、おもしろい、面白すぎです。
ジミーだけでも愉快なのですが、様々な兼ね役のうるささ!!(褒めてる)
久々にがっつりうるさくて楽しそうな馬場さんをたくさん堪能できて心が満たされました。
竹中直人さんのインパクト、存在感、声量の強さ…そして愉快さ。 流石としか言いようがありませんでした。
後半からという遅い登場でしたが、後半からだからこその良きバランスだったのでは…?と思えるくらい強かったです。
テニミュ2ndに出演していた京士郎くんをアンサンブルでみつけました。おそらく名前を変えて復帰している模様…?
ビジュアルや動きにとてもとても見覚えがありましたのでご報告。
・先月この舞台の後にメトロックに立った横山さん…恐ろしいです…


【観劇をおえて】
まずはジレッタ原作を買いました。
ちょっと元気な時にしか読めなさそうなのでまだ封印中です。
原作をロビーで販売しているのは嬉しいですね☺️
普段テレビの中で見るような方々をあの空間、あの距離で観ることのできる感動がありました。そこもちょっとジレッタの世界観に通じるのかな、なんて思って見たり。

終演後ちょっと残念だったのが、ラストも銀吹雪が舞、主に舞台上のみに落ちたのですが、それを取ろうとしたのか、舞台上に触れている方がいて、係の方に止められていました。
簡単に壊れないとはいえ、バミリであったりフットライトであったり、舞台には様々なものが計算し尽くした上で配置されているので、触らないのがマナーだと思います。
係の方の注意のスピードも早すぎて「よくいるのかな…?」と思ってしまうほどでした*(^o^)/*

私は現役ジャニーズアイドルの方が出演なさる舞台を初めて拝見しましたが、普段舞台を観劇している時となにも変わりありませんでした。(拍手鳴り止むのが早かったなーくらいでしょうか)
よく初観劇で緊張!とか、マナー勉強しなきゃ!っていうツイートを見ていたので、見る側のファンの方々も色々事前に準備(?)してきてるのだなぁ〜と思いました。
最初から心配なんてしてなかったのですが、とてもとても快適な2時間40分でした*(^o^)/*

日付的に明日が千秋楽でしょうか?
キャストの皆さん、スタッフの皆さん、関係者の皆さんが最後まで走りきれるよう祈っております。
素晴らしい時間と感動をありがとうございました。



以上です!
拙い文にも関わらずお読みいただきましてありがとうございました。

2017/06/03 よしみ